2022.03.13
ヨシュア記1:1-9
40年間イスラエルの民を導いたモーセが死に、後継者としてヨシュアが立てられました。この時の彼の心境を想像してみますと、決して自信満々でリーダーとなったわけではないと思います。むしろヨシュアは偉大な指導者モーセが死んで、心細く、恐れていたのではないでしょうか。そのような指導者としての門出に、神様が彼にかけられた言葉は、この後の彼の生涯を貫く、重要なテーマとなったに違いありません。神様はヨシュアに何を語られたのでしょうか。
1、みことばを土台とせよ。
この律法の書を、あなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさまなければならない。そのうちにしるされているすべてのことを守り行うためである。そうすれば、あなたのすることで繁栄し、また栄えることができるからである。1:8
神様は新しく指導者として立てられたヨシュアに対して、まず神様が語った御言葉を土台として民を導きなさいと教えられました。それもどのようにして御言葉に接するかということが詳しく語られています。時々見るのではなく、「絶えず口から離さず」というのですから、口に出して読む、唱えるということです。「昼も夜もそれを口ずさむ。」それは、そこに書かれていることをすべて「守り行うため」だというのです。それが指導者としてのヨシュアの一番大切なことだというのです。
ヨシュアに対してだけでなく、聖書は一貫して、信仰者たちに何よりも神の言葉である聖書を土台にして生きるようにと励ましています。数千年前に書かれたこの聖書の言葉は、希望のない暗闇の時代である現代でも同じ力を持っています。
私たちも、このヨシュアに語られた神様の言葉を受け止めましょう。聖書に書かれている神の言葉を土台として生きていくことを決意してまいりましょう。そうすれば、ここに書かれているように、何をするにも繁栄し、栄えることができる。このことを信じて、聖書に親しみ、聖書の命令を守ることを第一としていこうではありませんか。
2、神が一緒にいることを忘れるな。
わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄雄しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。1:9
神様はヨシュアが新しいリーダーである証拠として、神様ご自身が一緒にいるということを示されました。このテーマも聖書のなかで一貫して語られ、イエス様ご自身も弟子たちに約束されています。旧約聖書の時代は、神様がともにおられるということは、選ばれた、特別なリーダーにしか与えられなかった約束です。ごく一部の人たちにしか、神様はそのような約束はされなかった。しかし、今は、イエス・キリストの十字架の御業を信じるすべてのクリスチャンが、その恩恵に与かれるようになりました。それは、信じた時から、私たちのうちに内住される聖霊のゆえにです。
この週も、私たちは御言葉に親しみ、御言葉を第一とし、御言葉を守り行う信仰者として歩み続けていきましょう。また私たちは、この地上では色々な困難がありますが、どうか神様が一緒にいてくださるということを忘れることのないように、過ごしていきましょう。
今週の暗証聖句
見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。マタイ28:20