その120 「イエスの羊」

2016.10.16

ヨハネの福音書10章22-30節

 私たちはこの地に生まれた瞬間から必ず何かに所属するようにできています。まずどこかの国に所属するという国籍を受けます。どこの地方公共団体に属し、どの家族の一員になったか申請し戸籍というものに名前が登録されます。あるいはその町のコミュニティー、共同体の一員になるということもできるでしょう。このように人間は必ず何かに所属するようにできているのです。イエス様ははっきりとこの地上の人間をイエス様の羊に属する人と属していない人がいると教えています。

イエスの羊は…

1、安心を持つ。

27節でイエス様の羊はイエス様の声を聞く、イエス様の声を聞き分けるのだと言われました。イエス様から声をかけられる存在、それがイエスの羊です。声を掛けられるということはすなわち愛されるということです。人は誰かに愛されずには人は生きていくことはできません。イエスの羊はイエス様から声を掛けられ、愛を受け取、その声を聞き分けることができるのです。

イエス様は「また私は彼らを知っています」と言われました。イエス様に知られている。それがイエス様の羊です。だから、私たちには安心があるのです。

2、導きを持つ

27節に「彼らは私について来ます。」と書かれています。羊は「今日はどこで草食べて、どこで水を飲もうか」などとは考えません。ただ羊飼いの後をついてゆくだけです。今日を羊飼いに任せて、ついてゆくのです。イエス様の声に従ってついてゆけば、正しい目的地に行けるという確信を持つことができるのです。

3、約束を持つ。

28節でイエス様は「わたしは彼らに永遠の命を与えます」と言われました。こんなに素晴らしい約束をイエスの羊は持ちながら生きてゆくことができるのです。私たちの主は羊に永遠の命を与えることのできる方なのです。

4、安全を持つ。

28節でイエス様は「だれもわたしの手から彼らを奪い去るようなことはありません。」と言われました。これらの言葉によると今私たちはどこにいるのでしょうか。イエス様はご自分の羊を一匹一匹手の中に抱きかかえるようにして、一匹たりとも失うことのないように、守っておられるのだと教えておられます。

5、永遠の命を持つ。

イエス様は羊が羊であるその存在だけで、尊い価値があるのだと認められています。一体神様が価値がないと思われるものを手の中で守られるということがあるでしょうか。あなたが自分はイエス様の羊だと知っておられるのなら、自分には素晴らしい存在価値があると、神様は見ておられるのだということを覚えてください。誰一人無駄に存在している羊はありません。神様は一人一人をよく知っておられ、その羊を忘れることはないのです。

イエスの羊となるためには…。

① 知恵によらない

② わざによらない

③ 信仰による

わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます。                            ヨハネ10:11

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