2024.11.03
使徒の働き10章34-43節
教会の歴史にとっても大きな出来事です。「神の救いはユダヤ人だけに与えられる」と思いこんでいたペテロたちは、神の救いは特定の民族に限定されるのではなく、すべての人に及ぶことを理解しました。福音はユダヤ人の境界線を超えて、世界に拡がっていくのです。
1、救いの条件はイエス・キリストを信じるだけ。
10:43 イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる、とあかししています。」
神様は世界のすべての人に、イエス・キリストを信じさえすれば、どんな人でも神に受け入れられ、救われるのだということを現してくださいました。ユダヤ人だけではなく、すべての人が救われることが、神様の望んでおられることです。そのために神様は、御子であるイエス・キリストをこの地に送り、私たちの罪の身代わりとなって十字架の上で死なせ、葬らせ、よみがえらせてくださって、信じるすべての人に聖霊を与え、救いの道を切り開いてくださったのです。神の愛を受け取り、神に受け入れられ、神に赦され、永遠の命を与えられる条件は、イエス・キリストを信じることだけなのです。
2、福音を伝えるのは人間。
御使いはコルネリオに「ペテロを招け」と言いましたが、自らがイエスを伝えることはしませんでした。このイエス・キリストの福音を伝えることができるのは人間だけなのです。
神様は人間だけに、この尊い使命を与えられたのです。人間が伝えない限りは、誰にも伝わらないのです。この10章の話は、ご自身から離れ、滅びの道を歩む人間を救うために、人間を用いるという神様の偉大な決意が表されているのです。
私たちにしか、語ることを赦されていない福音が、委ねられています。天使でさえも語ることが赦されていない福音。この永遠のいのちを、手に持っているままにしないで、一人でも多くの人に伝えてゆく、教会、そしてクリスチャンとなりましょう。
3、福音宣教は聖霊の業
御子キリストの十字架と復活を信じる信仰による救いを伝えるすべての主権は神様にあり、世界への様々な扉が開かれていきます。神様は聖霊によって神人間の持っている思い込みを壊されます。人間が心に持つ「こうでなければならない」「こうであるはずだ」という壁を壊し、境界線を超えさせて、ご自身の計画を進められます。
神様は今も生きて働き、ご自身の業を進められますが、そのためにまず、私たちの心のなかに働かれます。私たちのなかにある思い込みや、自分で自分の限界を決めて動こうとしない心の壁を、打ち壊そうとされます。聖霊を通して、私たちの心に働きかけ、ご自身の御業をはじめられるのです。私たちは心を柔らかくして、この聖霊の呼びかけ、語り掛けに耳を傾け、信仰を持って踏み出さなければなりません。世界には福音を聞くことを待っている多くの魂があります。私たちに出来ることを考え、やりましょう。聖霊がこれから私たちの人生と教会になさろうとすることに心を開きましょう。
人々はこれを聞いて沈黙し、「それでは、神は、いのちに至る悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ」と言って、神をほめたたえた。 使徒11:18