2018.11.18
ゼカリヤ書 4章6節
『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』と万軍の【主】は仰せられる。
第二神殿の工事が色々な妨害にあって15年間中断させられました。そのような時に登場して人々を励まして、神殿完成に導いたのが、このゼカリヤという預言者でした。ですからこの御言葉は、直接的な意味で言うと「中断されている神殿再建を果たすのは、あなたたち人間の権力によるのではないよ。わたしの霊、神の霊によってできる」という意味なのです。
1、神の霊によってすべてが始まる。
神殿の再建は神の霊によって始められました。でもそれだけではありません。すべてのことが神の霊によって始まりました。天地創造も、人間の創造も、キリストの誕生も、教会の誕生も、すべて神の霊によって始められたのです。
この日本で福音宣教を始められたのも聖霊です。今年再開拓40年となったこのめぐみ教会を始められたのも、神様の霊なのです。人から始まるのではありません。神の霊によって突き動かされた人によって福音が語られ、教会の働きが始まるのです。神の霊なしには何も生まれないし、始まらないのです。神は今この日本の諸教会にも、そして私たちクリスチャン一人ひとりの中にも、何かを始めようとしておられると信じましょう。私たちが、「聖霊様、どうかこの教会に、そして私のうちに、ご自身の業を始めてください」、と祈るのであれば、必ず神の霊が何かを始められるに違いありません。すべてを始められる神の霊を求めましょう。
2、神の霊はわたしたちと共におられる。
工事が中断し、途方に暮れている民たちに預言者は神が共におられるということを思い出させました。彼らはきっと状況の厳しさに挫けて、諦めていたのでしょう。しかしゼカリヤは「神が始めた働きから、神が離れるわけがない。私たちには神が共におられるのだ」と励ましたのです。
聖書は私たちがイエス様を信じたときから、神の霊が私たちのうちに入ってくださって、住んでくださるのだと証言しています。私たちは、神の霊といつもともにいることができます。自分にはできないことがあったとしても、神様にできないことはありません。ずっと一緒にいてくださる聖霊を頼りましょう。生涯を通して聖霊を呼び求め、聖霊に頼り、聖霊に導かれて歩むことを求めましょう。
3、神の霊が完成する。
神が始められた業ならば、それがどんなに人間の目には不可能なことであったとしても、神が完成してくださいます。あの神殿工事がストップしていたように、しばらく立ち止まって、動かないことがあったかもしれません。停滞して、にっちもさっちもいかなくて、途方に暮れていたことがあったかもしれません。でも聖霊が成し遂げてくださいます。
私たちの人生も、私たちの救いによって始まった信仰生活も、始められたのは神の霊ですから、必ず主の霊が完成させてくださいます。神がこれから私たち1人ひとりの人生に始められることを期待しましょう。神様が始められることは、最後まで神様が一緒にいてくださり、そして神様が責任を持って成し遂げてくださいます。
わたしはあなたに命じたではないか。 強くあれ。 雄々しくあれ。 恐れてはならない。 おののいてはならない。 あなたの神、 【主】が、 あなたの行く所どこにでも、 あなたとともにあるからである。 」ヨシュア記1章9節