その108 「神様はお父さん」

2016.06.19

マタイ7章7-11節

「母の日」に比べると少し印象の薄い「父の日」ですが、今日はイエス様が教える「お父さん」についてみていきましょう。

1、神様は私たちのお父さん。

 イエスは「天におられるあなたがたの父」と表現し、神様は私たちのお父さんのような存在なのだと教えています。人それぞれ、お父さんに対するイメージは異なるかもしれませんし、また時代や文化によっても「父親像」に多少の違いがあるかもしれません。しかしただ一つ言えることは、世界のすべての人がお父さんの存在なくしては、命を持って生まれてくることはなかったということです。たとえ生後間もなく別れるようなことがあったとしても、命は受け取っているのです。

 イエスは、神様というお方はそのような存在で、世界に生きるすべての人が、神様によって命を与えられ、生かされていると教えています。

2、神様は私たちに良いものをくださる。

 イエスはその父なる神が「どうして、求める者たちに良いものを下さらないことがありましょう」と宣言しています。つまり神様は私たちに良いものを与えたいと望んでおられる、良い神様だというのです。さきほどみた「父親像」だけでなく、私たち人間の持つ本来の「神像」も全く異なります。「神なんていない」というものから始まって、「神がいたとしても、どうせ自分には無関心で、関係ない」とか「神は厳しいかたで、自分を厳しく裁こうとしている」という神様のイメージをお持ちのかたもいるでしょう。それは当時イエスの話を直接聞いていた人々もそうだったのです。そんな人々に、イエスは「あなたたちに命を与え、生かしておられる神様は、良いお方で、良いものをくださるのです」と教えられました。聞いた人たちの多くはきっと驚いたと思うのですが、同じメッセージが今日を生きる私たちに語られています。「神様は私たちに良いものをくださる、良い神様です。」皆さんはこのメッセージをどう受け取るでしょうか。

3、神様は私たちの行動を待っている。

「そんな神がもし本当にいるなら教えて欲しい」という人に、イエスはこのように言っています。「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます」と。私たちが何かアクションを起こすなら、神様は必ずその答を与えて下さるのです。逆に言えば、何も求めようとしない者には、神様からの答が来ることはありません。一度しかない人生のなかで、「もし本当なら、知りたい。」そのような思いのある方は、是非この朝、求め、捜し、たたいてみましょう。あなたの人生に良いことをしてくださる、良い神様が、何かをしてくださることを期待しましょう。

求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。 マタイ7:7

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