その94 「神に聴かれる3つの鍵」

2016.02.07

ルカの福音書11章5-8節

 ある人が夜中に突然家のドアを叩きます。「すみません。急な客が来たので、パンを3つほど貸してください」。家の主人は応えます。「勘弁してくださいよ。こんな時間に…。もう家族は皆寝てるんです。起きて、今あなたに貸してあげるものはありません。」でもその人は叩き続けます。「君。頼む。どうかパンを貸してください。」家の主人はこれ以上ほうっておくわけにもいかなくなり、結局のところ起きて、彼に必要なものを全部出してあげるのです。それはそのお隣さんが大事な友達だからではなく、しつこく頼むからだというのです。

 イエスはここで、神に対する祈りが聞かれるための幾つかの鍵を教えています。

1、求め続けることが鍵。

 神に対する祈りが聞かれるためには、求め続けることが鍵となります。このたとえ話の後でイエスは有名な 9節 求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。」という言葉を教えます。祈りとは受け身ではなく、ときには能動的で、継続的で、積極的な姿勢が求められます。私たちに必要なものをすべてご存知の神が、それでも私たちに「求めろ。捜せ。たたけ」と言っておられるのです。このようなある面執拗な祈りによって、私たちは神との深い交わりを持ち、関係を結ぶことができるようになります。

2、子どもであることが鍵。

 このイエスのたとえは前後の祈りについての教え(すなわち11章冒頭の「主の祈り」の教えと、後の「求めろ。捜せ。たたけ」の教え)を結ぶものとなっています。2つの教えに共通している点は神様を「父」と呼ぶことです。神は私たちを子どもとして見て下さり、その関係のなかで、私たちの願いを聴き、応えたいと望んでおられるのです。祈りは父と子の関係において成立します。

 今、あなたと神様との関係はどうでしょうか?神様を躊躇なく「お父さん」と呼ぶことができるでしょうか?もし、神様との関係が「疎遠になっている」と感じる方がおられるなら、この朝その関係を回復しましょう。

3、聖霊が鍵。

最後の鍵は聖霊です。この1節から13節までの祈りについての教えの結論の言葉はこれです。

13節 とすれば、なおのこと、天の父が、求める人たちに、どうして聖霊を下さらないことがありましょう。

イエス様は求める者には必ず神の霊である聖霊を与えてくださると約束しておられます。聖霊の働きこそが、私たちを神の子とし、祈りの生活を豊かにし、神の御心を探り求める助けをするのです。まだ自分を神の子と呼ぶことのできない方は、イエス様がそのために何をしてくださったのかを信じ、祈り告白し、神の霊を迎え入れましょう。クリスチャンでありながら、神様から「疎遠になってしまっていた」という方は、聖霊を求め、神様を「天のお父さん」と呼べる関係を回復しましょう。

高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。                 ローマ 8:39

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