その91 「根を伸ばす信仰者と教会」
2016.01.03
エペソ人への手紙4章11-16節
このエペソ人への手紙はパウロが特に「教会」をテーマにして教えている手紙です。その主旨を簡単に言うならば「教会は、それ自体に命がある存在であり、病気でない限り、成長し続ける存在である」と言えるでしょう。 そして「その教会の成長は、メンバー一人ひとりの成長にかかっている」とパウロは断言しているのです。
根を伸ばす信仰者と教会になるために…
1、各自が段階をふむこと
成長には、時間がかかることと、段階を踏む必要があることを覚える必要があります。神様は6日かけて天地を創造されました。物事が完成されるには順序があり、順を踏んでいくことが必要だということを教えられるためではないでしょうか。
信仰の世界も時間をかけて、段階を踏むことが大切です。私たちは皆違うのですから、人と自分を比べる必要はありません。成長の速度も皆違います。堅実に聖書を読み、祈りの習慣を身につける以上に、成長の近道はありません。この新しい年、今日から、一人ひとりが、段階を踏んで成長していくことを目指しましょう。
2、内面の変化を重視すること
クリスチャンの人生とは自分のものの見方・考え方を変え続ける旅です。完成は最後までされないかもしれません。しかし変え続けるのです。信仰を成長させていくことによって、前まではすごくつらかったことが、苦でなくなるとか、以前は嫌いでどうしようもなかった人が、嫌いでなくなるとか、前はコンプレックスの塊ですごく窮屈だったのが、自由にのびのびと生きることができるようになったとか、そのような変化が徐々に起こってくるのです。徐々に聖霊に明け渡すということを覚えましょう。
3、お互いのことを考える
クリスチャンの成長は、決して個人的に自己完結するものではありません。私たち一人ひとりの成長の目的そのものが、教会を建て上げ、教会が成長してゆくためであると、聖書は教えています。何故でしょうか?それは教会こそが、キリストがみちみちているところであり、教会のかしらがキリストであり、私たちの命の源は、すべてこのキリストの体である教会から流れ出ているからなのです。ですから私たちは、「とにかく私一人が成長すればよい。大人の信仰者になれればよい」ではなくて、お互いのことを考えながら、ともに成長してゆくことを考えなければなりません。
今年も私たちは大木になる準備を進めていきましょう。私たちの目標は、自分だけが生き残る教会になることではなくて、日本の多くの人に恵みを押し流し、世界に良い影響を与える教会になることです。 大きなことをしてくださる、大きな神様を信じて、力強く前進していきましょう。
そして、これらすべての上に、愛を着けなさい。愛は結びの帯として完全なものです。コロサイ3:14