2014.08.31
ヨシュア1:1-9
エジプトで奴隷状態だったイスラエルの民を導き出し、40年間荒野で導いた偉大な指導者モーセが亡くなりました。その後継者に任命されたのはヨシュアでした。彼はこれからヨルダン川を越えて、神が与えてくださると約束してくださったカナンの地に、民たちを連れていくという大きな使命を与えられたのです。いかに神の命令と言っても人間的には恐れや不安があったことでしょう。その彼が未知の世界に踏み出すために、神がどのような言葉をかけられたのかみていきましょう。
1、神以外のものに頼らない。
神はわざわざヨシュアに念を押すように「わたしのしもべモーセは死んだ(2節)」と言われました。神はヨシュアに「あなたが長く仕えてきたモーセはもういないのだ。私だけを信じ、頼りなさい」と伝えたかったのでしょう。
私たちも同じように、人生の新しい領域に「踏み出す」必要に迫られるときがあります。そのときに、自分がそれまで頼りにしていたものを一旦忘れること、捨てることが求められるかもしれません。目に見える人、物であれ、目に見えないものであれ、すべてを神に差し出して、神だけを見上げ、神だけに従うという覚悟が必要とされるのです。
2、御言葉 に聞き従う
7節.わたしのしもべモーセがあなたに命じたすべての律法を守り行え。 これを離れて右にも左にもそれてはならない。
では見えない神を信じて従うためには、具体的にどうしたら良いのでしょうか?神はヨシュアに、「私がモーセに与えた律法があるではないか。ここに書かれた言葉を守るように」と教えられました。
私たちが何かに踏み出すときに必要となるものは、御言葉から来る確信です。自分で聖書を開く時、また礼拝の講壇の上で語られる説教を聞く時に、聖霊が働いて確信が与えられるのです。
3、神は一緒にいる。
9節.あなたの神、 【主】が、 あなたの行く所どこにでも、 あなたとともにあるからである。 」
何十万人という民を従え、未知の土地に踏み出そうとするヨシュアにとって、「私はあなたと一緒に行くよ」と言われた言葉はどれほど心強かったことでしょう。ヨシュアはこの言葉を信じ、勇敢に戦い、民たちにヨルダン川を渡らせるという難事業を達成することができました。
私たち1人一人にも、踏み出す勇気、踏み出す信仰が必要となります。神を信じること、新しいことを始めること、すべてに勇気と信仰が要ります。神は今まで頼りにしていたものを手放し、神だけを信じ、頼るように求められます。そして神の言葉である聖書を通して確信を得るようにと語られます。何よりも、私たちがどこに行っても、一緒にいてくださると約束してくださっています。この素晴らしい神を信じて、人生の新しい領域に足を踏み出していきましょう。
あなたが水の中を過ぎるときも、 わたしはあなたとともにおり、川を渡るときも、 あなたは押し流されない。火の中を歩いても、 あなたは焼かれず、 炎はあなたに燃えつかない。イザヤ43:2