2018.01.07
主は、この四十年の間あなたとともにおられ、あなたは、何一つ欠けたものはなかった。
申命記2章7節
今年一年、教会で掲げられる標語です。私たちは4月に創立(再開拓)40周年を迎えます。ここまで導かれた歩みを振り返り感謝しつつ、神様がこれからどのように導いてくださるか期待してまいりましょう。
40年におよぶ荒野での生活が間もなく終わり、民たちは新しい指導者ヨシュアの下で、ヨルダン川を渡り、約束の地に入ろうとしています。モーセはそれまでの40年間を振り返り、神様が責任を持って護ってくださったことを思い出すように命じています。
1、あわれみ深いから。
エジプトから救い出されたイスラエルの民たちでしたが、決して良い人々ではありませんでした。何度も神様に逆らい、悲しませ、怒らせたのです。そもそも40年も荒野で生活しなければならなかったことこそがその証拠です。しかし神様は、彼らを決して見捨てることはしませんでした。約束の地に連れてゆくというご自身の約束を最後まで果たし、民たちの生活のすべての必要を満たしてくださったのでした。それはすべて神様があわれみ深い神だからです。
私たちの信仰生活の歩みも、決してすべてに渡って非の打ちどころがないということはないでしょう。時には失敗し、神様を悲しませてしまうかもしれません。しかし神様は憐れみに富んだお方なのです。この一年も、この憐れみ深い、恵みに満ちた神様を信じていきましょう。
2、頼っているから。
荒野で何度も神様を悲しませた民たちでしたが、同時に彼らにとって、神様以外に頼ることができない状況であったことも事実です。彼らは毎日の生活を天から降るマナに頼り、昼は雲の柱、夜は火の柱によって護られ、導かれていたのです。神様は、ご自身を頼り従う者たちを絶対に見捨てることはなさらず、責任をとってくださるのです。
私たちも、神様を信頼し、神様に頼るならば、決してダメになることはありません。神様はご自身を頼る者を失望させることはなさいません。この一年も神様を信頼していきましょう。
3、使命があるから。
神様はアブラハムを選び、その子孫であるイスラエルを護られましたが、それは決してイスラエルだけを幸せにするためではありません。イスラエルを通して全人類にご自身との回復(救い)をもたらそうとされたのです。イスラエルには使命があったのです。使命があったからこそ、ときには厳しく戒める必要がありました。
私たちも、救われているのは自分たちだけが天国に入り込むためではありません。多くの人に福音を伝えるという使命があります。私たちはこの40年間、この使命に立ってきたからこそ、神様はこの教会を護り、何一つ欠けたものはなかったと言える状況にしてくださいました。これからもこの使命に生きる教会、そして信仰者として歩みましょう。
全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。マルコ16:15